余白のコーヒーカップ

オリジナルのコーヒーカップです。

珈琲店の棚に並んでいるような、気品あふれる薄口のコーヒーカップと、実家にひとつはあるような、何でもない厚口のマグカップ。このふたつのあいだくらい、ちょうどいいものを目指していると、まんじゅうみたいな形になりました。自分たちのつくるコーヒーの形にも、なんとなく似ている気がします。

おいしいコーヒーは、澄んでいて、赤く光ります。そんな美しいコーヒー色には、やはり白磁のカップがよく似合う。そして、カップの縁には、海色の線を。わが家の近所、日常の小路から見渡す、遠景の海です。青や緑、灰が混じり合い、その日の天気や光、角度によって、いろいろな見え方をします。手描きならではの濃淡や個体差も、とても気に入っています。

コーヒーの味見をするため、というよりは、生活を味わうためのもの。時代変わっても、年をとっても、ふだんの日々によくなじみ、生活感あふれるものでありますように。


容量
8オンス・カップ(150〜200ccでちょうどいいくらいです)
special thanks
丸朝製陶所(岐阜県多治見市滝呂町/創業1916年)
  • 2,200円(内税)